2010年9月13日月曜日

広告(1)

広く告げる、と書いて広告。7/1よりiOSに導入されたiAdについて。

iOS4発表時にずいぶん話題になったiAd。iPhone4使い始めて3ヶ月弱ですが、僕はまだiAdお目にかかったことがないと思います。iAdの流れとしては、HTML5ベースで広告を開発→Appleに料金を支払いiAdに出稿→アプリ開発者が自分のアプリにiAdを導入・掲載→クリックやインプレッション(広告の表示された回数)により広告主に課金されその利益の60%がアプリ開発者に、40%がAppleに入る、という仕組みのようです。広告主としてはiOSの1億2千万台のユーザーにAppleのお墨付きのクオリティの広告が届けられる、アプリ開発者としては広告収入が見込めることでアプリ開発費の増加やアプリを無料化してより多くのユーザーに使ってもらえる、ユーザーは自分の好きな時にアプリを妨げず広告情報を得ることができる、とそれぞれにメリットがあります。テレビや雑誌・新聞等の紙媒体、駅のポスターなど広告マーケットが収縮する中今後スマートフォンやiPadのような端末でのマーケットが拡大していくことは間違いないでしょう。テレビのような"見る"広告からwebの"操作する"広告になりiAdの"触る"広告へとフォーマットが変化しています。

iAdはHTML5ベースでの開発ということですが、タッチパネル(iOSだけでもいいのですが)に最適化したコンテンツは何で開発するのでしょうか?フリックやピンチに対応する方法があれば事務所のホームページでも実装してみたいですね。

フォーマットが移行することで静的なグラフィックデザイン領域は減り動的なコンテンツ産業の割合が大きくなると思います。プロダクトデザインも筐体とコンテンツUIの開発の距離がもっと近くなり、webデザイナーも含めタッチパネルの普及でデザイナー領域も統合されていくのかもしれません。

iAdに出稿を許されることは一つのステータスとなるでしょう。OSの管理と信頼のおけるデザインディレクションが認められているAppleだからこそできるビジネスモデルです。iAdを目にする機会がまだ少ない、データが重く動作が悪いなどの問題点はあるようですがiAdはとてもよくできたビジネスモデルだと僕は思います。今後面白い使い方をするコンテンツがどんどん出てくると思うので、自分でも面白いコンテンツをつくりたいなと思いながらブログ書きました。

リーフのiAd動画で締めます。

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