2010年9月30日木曜日

3D(1)

こんばんは!今日はニンテンドーカンファレンスで3DSの試遊会があったみたいですね。2010年は3D元年と言われていますが、まさにその名の通りテレビ・映画・ゲーム・YouTube・デジカメ・ムービーカム・プロジェクターなどあらゆるデバイスで3D対応が進んでいます。これからはタッチパネル対応コンテンツに含め3Dコンテンツは確実にデザインニーズのある領域なので、デザイナーとしてアイデア出していきたいところです。ひとくちに3Dと言っても表現方式にはかなりバラつきがあるようなので、自分へのメモも兼ねてまとめていきたいと思います。

まずは一番普及が早かった映画から。ここ1年くらいで3D映画はすっかりメジャーになり自然と生活にとけ込んでいます。(カールじいさんやアバターの頃はまだハシりの印象がありました。)先日トイストーリー3を3Dで見ました。日本人でも違和感なく笑えるユーモアのあるストーリーとリアリティとは違うCGらしい質感や動きや世界観があり、ピクサーのノウハウの蓄積を感じる完成度の高い映画でした。映像としては本編前の"デイ&ナイト"という短編がアイデアがあり、やられたーという感じです。DVDにも収録されるらしいので観てない方はぜひオススメです。

と、トイストーリーの話はこのくらいにして本題へ。3D映画の方式には、XpanD・RealD・Dolby3D・IMAX3Dの4種類があります。4種の方式の違いや体験レビューは以下のブログエントリーが大変詳細です。
http://itsa.blog.so-net.ne.jp/2010-01-15
簡単に言えば映写側では右目左目用の各映像を交互に映すことは共通で、XpanDが赤外線でそれに合わせて3Dメガネの左右のシャッターを物理的に交互に開閉する方式、RealDが円偏光メガネで左右の像を分離する方式、Dolby3Dが色の偏光メガネで左右の像を分離する方式、IMAX3Dが直線偏光メガネで左右の像を分離する方式ということみたいです。個人的には新宿バルト9と平塚のオリンピックでXpanDでしか3D映画見たことがありません。3Dというとメガネをかけるせいで画面が暗く彩度が落ちるという印象があるのですが、XpanDがダントツ暗いようですね。

どの方式でも使い捨て再利用の違いはあるものの、3Dメガネを着用しなければならないのは共通です。僕はメガネ使用者なので3Dを観に行くと常にメガネonメガネになり、映画中につけ疲れを感じます。バルト9のメガネは重い分しっかりして幅も広く安定感があります。オリンピックのメガネはバルト9より軽い分メガネの上からかけるとギリギリで、人によっては手を添えないと落ちてしまうのではないかと思います。同じ方式の劇場でもメガネのデザインは異なるようです。プロダクト的に考えれば、幅や奥行を変えられるメガネというのは物理的に複雑になりコストも不要にかかるので目指すべき場所は万人に合わせたメガネづくりではないと思います。てっとり早いのは、普段観に行く劇場が大体決まっている人ならば度付きも含めたマイ3Dメガネを用意するのがベストかと。現状度付き3Dメガネのオーダーは一般化していないようですが、近いうちにメガネストアーでもサービスが始まると予測します。半年以上前の記事であったので商品化されているものもあるのかもしれません。
http://www.stereosound.co.jp/hivi/detail/feature_746.html


2010年9月13日月曜日

広告(1)

広く告げる、と書いて広告。7/1よりiOSに導入されたiAdについて。

iOS4発表時にずいぶん話題になったiAd。iPhone4使い始めて3ヶ月弱ですが、僕はまだiAdお目にかかったことがないと思います。iAdの流れとしては、HTML5ベースで広告を開発→Appleに料金を支払いiAdに出稿→アプリ開発者が自分のアプリにiAdを導入・掲載→クリックやインプレッション(広告の表示された回数)により広告主に課金されその利益の60%がアプリ開発者に、40%がAppleに入る、という仕組みのようです。広告主としてはiOSの1億2千万台のユーザーにAppleのお墨付きのクオリティの広告が届けられる、アプリ開発者としては広告収入が見込めることでアプリ開発費の増加やアプリを無料化してより多くのユーザーに使ってもらえる、ユーザーは自分の好きな時にアプリを妨げず広告情報を得ることができる、とそれぞれにメリットがあります。テレビや雑誌・新聞等の紙媒体、駅のポスターなど広告マーケットが収縮する中今後スマートフォンやiPadのような端末でのマーケットが拡大していくことは間違いないでしょう。テレビのような"見る"広告からwebの"操作する"広告になりiAdの"触る"広告へとフォーマットが変化しています。

iAdはHTML5ベースでの開発ということですが、タッチパネル(iOSだけでもいいのですが)に最適化したコンテンツは何で開発するのでしょうか?フリックやピンチに対応する方法があれば事務所のホームページでも実装してみたいですね。

フォーマットが移行することで静的なグラフィックデザイン領域は減り動的なコンテンツ産業の割合が大きくなると思います。プロダクトデザインも筐体とコンテンツUIの開発の距離がもっと近くなり、webデザイナーも含めタッチパネルの普及でデザイナー領域も統合されていくのかもしれません。

iAdに出稿を許されることは一つのステータスとなるでしょう。OSの管理と信頼のおけるデザインディレクションが認められているAppleだからこそできるビジネスモデルです。iAdを目にする機会がまだ少ない、データが重く動作が悪いなどの問題点はあるようですがiAdはとてもよくできたビジネスモデルだと僕は思います。今後面白い使い方をするコンテンツがどんどん出てくると思うので、自分でも面白いコンテンツをつくりたいなと思いながらブログ書きました。

リーフのiAd動画で締めます。

2010年9月7日火曜日

OS(2)

android2.2とiOS4の違いについて
http://wiredvision.jp/news/201006/2010060822.html

僕自身はiPhone(iOS4)を使っていて、Xperiaをはじめとしたandroid端末はビックカメラの店頭で触ったことがある程度です。僕は美大に在学していましたが、2009年夏頃から周囲が猛烈な勢いでiPhone3GSに機種変更していきました。iPhone4が発売され、自分も含め周囲では勢いが衰えること無くiPhoneユーザーが増えている印象です。むしろ、ここ1年程でiPhone以外に変えたという人が思い当たらないくらいです。1人だけXperiaを使っている友人がいます。
iPhone4が出るまではXperiaがiPhoneより月間売り上げで上回っていたようなので美大周辺は世の中の比率とややずれがあるかもしれません。
PES-8800のユーザーの方々の中でもやはりiPhone派が圧倒的多数(80%くらい?)でXperia,HTC Desireと続くような印象です。

個人的にiOSとandroidの主な違いとして気になるのは、Flashの可否と複数メールアカウントの管理でしょうか。PCからの音楽データ同期の有無も気にはなりますが、僕はiPhoneで音楽聞かないので。
Flashに関しては言わずもがなですが、iPhoneやiPadでも見れるように事務所のホームページもノーFlashでリニューアルしました。最近はFlashを使いながらもFlashが見れないデバイスからでも問題なく閲覧できるような設計がされているサイトが多く勉強になります。androidでのFlash playerの挙動は確認したことがないので、ブログ書いていてちょっと見てみたくなりました。
もう一つ気になるのは複数のメールアカウントの管理です。iPhoneでPCのメール(yahooのオリジナルドメインを使っています)を閲覧・送信できることがiPhone買って最も助かっていることかも知れません。今や普通の携帯電話では仕事にならなそうです。
androidでもK-9などメーラーアプリで対応できるようなので問題は無いかも知れませんが、この機能は非常に重宝しています。(iPhoneのメーラーはバグも多いですが)

スペック以外でandroidとiOSの違いで一番よく聞く感想は、慣性UIの操作感の違いです。
iOSはどのアプリケーションでも共通して心地よく反応の早い慣性スクロール機能を備えています。一般的なタッチ式の携帯電話も含めiOSの慣性スクロールを超える操作感を持つ端末はほぼ無いのではないでしょうか。
ソフトハード共に含んだ開発がOSのスペック以上に製品に反映されるのかもしれません。

また続く、と思います。

しばらく前になりますが、和田智さん(元アウディのカーデザイナー)のコラムで縁の話がありました。無料登録で全部読めますのでよろしければ。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100818/215825/

先日NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも、市川海老蔵さんが人生で大切なのは「運」と「縁」と「勘」だというお話をされていました。
デザインをしていくにあたって僕はアイデアと縁、それに加えてスキルが必要かなと思っています。スキルは日々の仕事や努力で培われ地道に進歩していくものだと思うのですが、今までの自分の数少ない経験からいっても自分を一番手っ取り早く変えてくれるものが人との出会いややりとりだと思います。これから仕事をしていく上では今まで以上に思わぬ縁が生まれることを期待しています。
なので自分からコンテンツや意見を発信し、なるべく「縁」をつくっていける環境づくりをしていければという思いです。
このブログも「縁」を生む場になればと思いますので、お気軽にコメント等いただければ幸いです。よろしくお願いします。